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動的検索広告から AI Max へ:トラフィックの質への影響

Google は動的検索広告の AI Max への自動アップグレードを 2027年2月に延期しました。変更点、すでにアップグレードされたもの、今すぐリードの質を守る方法を解説します。

ClickFortify チーム読了時間 17 分

動的検索広告から AI Max へ:トラフィックの質への影響

本記事は、DSA が 9 月にアップグレードされる予定だった 2026年5月に初めて公開しました。その後 Google がスケジュールを変更したため、本記事はその変更を反映しています。変更点、アップグレード時にキャンペーンに何が起きるか、そしてアカウントの状況に応じて今何をすべきかを解説します。

変更点:2026年10月時点のスケジュール

Google は当初、DSA、自動作成アセット(ACA)、キャンペーン単位のインテント マッチ(旧称:部分一致)をまとめて 2026年9月からアップグレードする予定でした。2026年6月11日、Google は DSA を切り離し、2027年2月に延期しました。

日付起きたこと、または予定されていること出典
2026年4月15日Google が、DSA、ACA、キャンペーン単位のインテント マッチの設定を AI Max にアップグレードし、2026年9月から自動アップグレードを行うと発表Google Ads & Commerce Blog
2026年6月11日Google が DSA の提供終了と自動アップグレードを 2027年2月に延期。ACA とインテント マッチのキャンペーンは 2026年9月の予定のままGoogle Ads & Commerce Blog(更新の注記)
2026年6月11日Google Ads Developer Blog が DSA の自動移行の延期を発表し、2026年6月15日から DSA キャンペーンの作成を再開Google Ads Developer Blog
2026年9月ACA またはキャンペーン単位のインテント マッチを使うキャンペーンの自動アップグレードが開始Google Ads & Commerce Blog
2027年1月新しい DSA キャンペーンを作成する機能が再び廃止Google Ads Developer Blog
2027年2月DSA を使うキャンペーンが AI Max への自動アップグレードを開始Google 広告ヘルプ:動的検索広告について

出典:Google's Dynamic Search Ads are upgrading to AI Max(Google の Brandon Ervin 氏、2026年6月11日更新)、動的検索広告について(Google 広告ヘルプ)、DSA automigration delayed to February 2027 and campaign creation restored(Google Ads Developer Blog)、延期に関する PPC Land の記事。

Google は更新の注記で延期の理由を次のように説明しています。「皆様からのフィードバックを受け止めました。動的検索広告(DSA)から AI Max への移行を完了するには、より多くの時間が必要とのことでした。」延期の対象は DSA のみである点に注意してください。検索キャンペーンで自動作成アセットまたはキャンペーン単位のインテント マッチの設定を使っていた場合、それらの自動アップグレードは 2026年9月末までに完了する見込みとされていたため、対象のキャンペーンはすでに AI Max に移行しているはずです。実際に移行しているかを確認してください。

アップグレード時にキャンペーンに起きること

アップグレードで変わるのは機能の名称だけではありません。キャンペーンが検索語句を見つける方法と、ランディングページを選ぶ方法が変わります。Google は次のように説明しています。

従来の機能AI Max へのアップグレード後
動的検索広告動的広告グループは標準の広告グループになる。search term matching(検索語句の一致)、text customization(テキストのカスタマイズ)、final URL expansion(最終ページ URL の拡張)がすべて有効になり、従来の URL の管理設定は引き継がれる
自動作成アセット検索語句の一致とテキストのカスタマイズがデフォルトで有効な状態でアップグレードされる
キャンペーン単位のインテント マッチ検索語句の一致がデフォルトで有効な状態でアップグレードされる

Google は成果に関する数値も公表しています。AI Max の機能一式を使う広告主は、検索語句の一致のみを使う場合と比べて「同程度の CPA/ROAS で、コンバージョン数またはコンバージョン値が平均 7% 増加」しているとのことです(Google の社内データ、2026年、小売以外の広告主)。2 つの点に留意してください。これは Google 自身のデータであり、またコンバージョンはアカウントで定義したとおりに測定されています。コンバージョンに迷惑なリードが含まれていれば、「コンバージョンが 7% 増加」は迷惑なリードが 7% 増えることを意味する場合があります。

私たちが確認した Google のページには、自動アップグレードを拒否する方法は記載されていません。

アップグレード後にトラフィックの質がより重要になる理由

DSA はもともと、検索語句とサイトとのマッチングを Google に任せる仕組みでした。AI Max はさらに踏み込みます。より多くの検索語句にマッチし、広告文を書き換えることができ、最終ページ URL の拡張によって、訪問者ごとにどのページに誘導するかを選ぶこともできます。これらの判断はすべて、コンバージョンデータに基づいて行われます。

ここにリスクがあります。スマート自動入札と AI Max は、コンバージョンとして計上されるものに向けて最適化します。ボットによるフォーム送信、スパムの電話、営業チームが却下するリードが本物の問い合わせと同じように計上されていれば、仕組みはそのようなトラフィックをさらに探します。リーチが広がれば、それを見つけられる場所も増えます。詳しくは「偽のリードがスマート自動入札を学習させる仕組み」のガイドで解説しています。

リスク起きる理由確認すること
意欲の低い検索語句への拡大検索語句の一致が、自分では選ばなかったはずの検索語句にまで広がる検索語句、検索語句のテーマ、指名検索と指名以外の内訳
ランディングページの不適切な選択最終ページ URL の拡張によって、サポート、ブログ、古いページにトラフィックが送られることがある最終ページ URL のレポート、URL の除外、ページごとのリードの質
偽のリードや質の低いリード弱いコンバージョンイベントのせいで、質の低いトラフィックが成果を上げているように見える質の高いリードの割合、営業による受け入れ、成約に至ったリードの割合
ノイズの多い入札シグナル偽のコンバージョンが、それを生んだトラフィックへと入札を押しやるメインとサブのコンバージョン アクション、リードあたりの売上
診断が難しくなる自動化が進むほど、件数が変化する理由が増える変更前後の基準値、検索語句と URL のレポート

まだ DSA を運用している場合に今すべきこと

DSA がアカウントにとって重要なら、2027年2月までの期間を使って、Google のスケジュールではなく自社のスケジュールでアップグレードできます。その時間を次のように活用してください。

  1. 成果の良い DSA の検索語句を書き出します。 過去 90〜180 日分を対象にし、より厳密に管理したい場合は、購入意欲の高さが実証された語句をキーワードとして追加します。
  2. DSA が到達できるページを絞り込みます。 リードを一度も生まないサポート、採用、ブログ、古いページを除外します。Google によると従来の URL の管理設定は引き継がれるため、今のうちに整理しておけばアップグレード後に効果が出ます。
  3. まずコンバージョンのシグナルを修正します。 フォーム送信数そのものや弱いイベントはサブのアクションに設定し、可能な場合は質の高いリードをメインのコンバージョンとしてインポートします。Google 広告はマイナスのコンバージョン値を受け付けないため、偽のリードを取り除くには、コンバージョン調整で取り消す必要があります。
  4. 基準値を記録します。 質の高いリードの割合、質の高いリード 1 件あたりのコスト、指名検索と指名以外の割合、無効なクリック、疑わしいクリックの割合を、少なくとも 4 週間分記録します。
  5. テストで検証します。 Google の「動的検索広告について」のページでは、カスタムテストを実行して「下書きキャンペーンで動的検索広告の設定を展開し、[Upgrade campaign](キャンペーンをアップグレード)を選択」する方法が説明されています。動的広告グループだけで構成されるキャンペーンではテンプレートを使ったテストを利用できず、混在したキャンペーンでは、テスト群でアップグレードされるのは DSA 以外の広告グループだけです。
  6. 日程は自分で決めます。 2027年2月を待つのではなく、テストの結果に基づいて決めてください。

9 月にすでにキャンペーンがアップグレードされた場合に今確認すべきこと

自動作成アセットまたはキャンペーン単位のインテント マッチの設定を使うキャンペーンがあった場合、それらの自動アップグレードは 2026年9月末までに完了する見込みとされていたため、対象のキャンペーンはすでに AI Max に移行しているはずです。次の点を確認してください。

  • どのキャンペーンに AI Max の設定が表示されているか。 また、どの機能(検索語句の一致、テキストのカスタマイズ)が有効になっているか。
  • 切り替え以降の検索語句。 切り替え前の 4 週間と比較し、特に指名以外の新しいテーマに注目します。
  • 質の高いリードの割合と、質の高いリード 1 件あたりのコスト。 切り替え前と比較します。コンバージョンが増えても質の高いリードが増えていなければ、増えた件数は役に立っていません。
  • キャンペーンごとの無効なクリックと疑わしいクリックのパターン。 マッチングが広がると、新しいトラフィックの発生元が入ってくることがあるためです。

ClickFortify の役割

AI Max は、広告がどの検索語句とページに到達するかを決めます。ClickFortify は、その結果として届いたクリックを確認します。Google 検索向けの ClickFortify は、すべてのクリックに数十の行動、デバイス、ネットワークのシグナルを使ってリアルタイムでスコアを付け、不正な IP を Google 広告の IP 除外に自動で追加し、ブロックのたびに証拠の記録を残します。Google の公式 API を通じて検索キャンペーンと P-MAX(Performance Max)キャンペーンに対応しているため、DSA をアップグレードする前にトラフィックの質の基準値を記録し、アップグレード後に拡大したリーチが疑わしいクリックを呼び込んでいないかを確認できます。

ただし、上記のコンバージョンの整理に代わるものではありません。疑わしい発生元をブロックすれば、その発生元からの今後のクリックは止まります。AI Max が偽のリードから学習するのを止めるのは、偽のリードをメインのコンバージョンに含めないことです。

検索、P-MAX、その他のキャンペーンの種類によってトラフィックの質がどう異なるかの全体像は、「キャンペーンの種類別に見た Google 広告の無効なトラフィック」をご覧ください。AI Max そのものについては、「検索キャンペーン向け AI Max とトラフィックの質」をご覧ください。

よくある質問

動的検索広告は AI Max に置き換えられるのですか?

はい。ただし、当初の発表より遅くなります。Google は 2026年6月11日の更新で、動的検索広告の提供終了と自動アップグレードを 2027年2月に延期しました。自動作成アセットまたはキャンペーン単位のインテント マッチを使うキャンペーンの自動アップグレードは 2026年9月末までに完了する見込みとされていたため、対象のキャンペーンはすでに AI Max に移行しているはずです。

DSA キャンペーンはいつ AI Max にアップグレードされますか?

Google の動的検索広告のヘルプページによると、2027年2月から、動的検索広告を使うキャンペーンは自動的に AI Max にアップグレードされます。それより前に自分でアップグレードすることもでき、Google は確定する前に変更をテストできるテスト機能を提供しています。

新しい動的検索広告キャンペーンはまだ作成できますか?

はい、現時点では作成できます。Google Ads Developer Blog によると、DSA の作成は 2026年6月15日に再開され、2027年1月に再び廃止されます。

DSA キャンペーンはアップグレードされるとどうなりますか?

Google によると、動的広告グループは標準の広告グループになり、AI Max の 3 つの機能(検索語句の一致、テキストのカスタマイズ、最終ページ URL の拡張)がすべて有効になります。従来の URL の管理設定はそのまま引き継がれます。

AI Max はトラフィックの質を下げることがありますか?

アカウントのコンバージョンデータが弱い場合は、下げることがあります。AI Max はマッチングの範囲を広げ、ランディングページの選択を Google に任せます。そのため、フォーム送信数そのものや偽のリードがコンバージョンとして計上されていると、仕組みはそのようなトラフィックをさらに探します。アップグレードの前、または直後にコンバージョンのシグナルを整理してください。

DSA から AI Max への移行期間中、ClickFortify はどう役立ちますか?

ClickFortify は、Google 広告のすべてのクリックに、数十の行動、デバイス、ネットワークのシグナルを使ってリアルタイムでスコアを付け、不正な IP を Google 広告の IP 除外に自動で追加し、ブロックのたびに証拠の記録を残します。これにより、アップグレード前のトラフィックの質の基準値を把握し、アップグレード後に拡大したリーチが疑わしいクリックを呼び込んでいないかを確認できます。

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